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オリヲン座からの招待状 (2007)

直木賞作家・浅田の同名短編小説を、NHKのディレクター時代に唐十郎脚本のドラマ演出を数多く手掛けた三枝健起監督が映画化。京都にある小さな映画館を舞台にした物語は平成の現在から昭和の過去へと戻り、宮沢が演じる映画館館主の妻トヨと、加瀬が演じる映写係の留吉を中心に、日本映画全盛時の風景が名作映画の数々とともに描かれ、三枝版「ニュー・シネマ・パラダイス」の趣。ところどころにオマージュをも感じさせる名作映画の中でも、阪東妻三郎の主演作が巧みに使われ、終盤の原田芳雄のせりふが胸に迫る。 平成の現在。良枝と、別居中の夫・祐次のもとに、2人の思い出の場所でもある京都の古い映画館“オリヲン座”から、閉館の知らせと最終上映に招待する入場券が届く。昭和32年。松蔵とトヨの夫婦が経営するオリヲン座は大いににぎわいを見せていた。そこに故郷の大津から出てきたばかりで仕事を探していた留吉が現われる。留吉は活動写真が大好きなのでぜひこの劇場で働かせてほしいと懇願。その熱情にほだされ、松蔵は彼を雇う。

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